C型肝炎専門外来

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C型肝炎専門外来のご案内

当クリニックの肝臓専門医 野﨑医師がC型肝炎専門外来を担当します。外来日につきましては別途お問い合わせください。

担当医 野﨑昭人(のざきあきと)

■所属会員・資格等
横浜市立大学附属市民総合医療センター消化器病センター准教授
医学博士
日本肝臓学会肝臓専門医・東部会評議員
日本消化器病学会認定消化器病専門医・関東支部評議員
日本消化器内視鏡学会専門医
日本内科学会総合内科専門医

メッセージ C型肝炎は飲み薬で完治を目指せます

 

C型肝炎は、ほとんど自覚症状がありませんが、放置すると知らないうちに肝硬変・肝臓がんへと進行する深刻な病気です。過去には副作用の少ない有効率の高い治療法はありませんでした。しかし、最近、副作用の少ない飲み薬のみの12週間以内の治療で95%以上C型肝炎の原因となるC型肝炎ウイルスを駆除することが可能となりました。
この度、当クリニックでもC型肝炎専門外来を開設することとなりましたので、総合検診で新たにC型肝炎ウイルスの感染が明らかになった方をはじめ、以前よりお悩みの方もお気軽に御来院して頂けますと幸いです。

C型肝炎は、肝硬変や肝がんへと進行するおそれのある病気です

C型肝炎ウイルスの感染が原因で肝臓に炎症が起こる病気がC型肝炎です

C型肝炎は、C型肝炎ウイルス(HCV)に感染することによって起こる肝臓の病気です。HCVに感染しても、約3割の方は体の免疫のはたらきによってウイルスが自然に排除されます。
しかし、残りの約7割の方はウイルスが排除されることなく、肝臓内にとどまり、肝細胞の破壊と再生が繰り返されます。これがC型肝炎です。

C型肝炎は、治療せずにいると肝硬変、肝がんへと進行する可能性があります

肝臓は「沈黙の臓器」といわれます。肝細胞はダメージを受けても再生が行われるため、すぐには症状が生じないためです。
しかしウイルスによる炎症が長く続くと、次第に肝細胞が破壊され線維化が進み肝硬変を発症する可能性があります。
そして肝硬変は、肝がんの一因となります。このように、C型肝炎を治療せずに放置していると、肝がんになる可能性が高まります。
HCVに感染した人が肝がんを発症する頻度は、感染していない人の15~20倍高いといわれています1)。

1)榎本信幸, 竹原徹郎, 持田 智 編. Hepatology Practice 第3巻 C型肝炎の診療を極める. 文光堂, pp.23-31, 2014

【 C型肝炎は、肝硬変や肝がんへと進行するおそれのある病気です 】

肝がんは日本人のがんによる死因の第5位です(2014年)

1981年以降の30年以上にわたり、日本人の死因の第1位をがんが占めてきました。
そのなかでも肝がんは深刻な病気のひとつです。
2014年の集計では、がんによる死因の第5位で、年間約3万人の方が肝がんで亡くなっています。
さらに、肝がんの大半を占める肝細胞がんの約65%がC型肝炎ウイルスの感染が原因となっていると考えられています。

C型肝炎に対する適切な治療を早期からはじめることで、肝硬変や肝がんに進行するリスクが減る可能性があります

肝硬変や肝がんの一因となるC型肝炎に対する治療法は近年大きく進歩し、飲み薬による最短12週間の治療で、体内からC型肝炎ウイルスを取り除きC型肝炎の治癒を目ざせるようになっています。
C型肝炎から肝硬変や肝がんに進行する方の割合は、時間の経過に伴って高まります(下図)2)。
早期に適切な治療を受けることで、そのリスクを減らせる可能性があります。
日本肝臓学会の「C型肝炎治療ガイドライン」3)によれば、C型肝炎の患者さんは原則としてどなたでも治癒を目ざした治療を受けることができるとされています(※)。
C型肝炎と診断された患者さんは早めに専門医療機関を受診して、治療について専門医と相談することをお勧めします。
※治療の必要性は、患者さんのご病状や合併症の有無等に応じて主治医の先生が検討します。

C型肝炎の時間経過と病気の進行(※)

※必ずしもすべての患者さんが同様の経過をたどるわけではありません。
2) 国立研究開発法人国立国際医療研究センター肝炎情報センター 参考
3)日本肝臓学会肝炎診療ガイドライン作成委員会. C型肝炎治療ガイドライン(第5.2版).2016

C型肝炎の検査

C型肝炎に感染しているかどうかは、血液検査で調べます。

☆当クリニックではすべての検診コース(PETベーシックを除く)にC型肝炎検査を無料で導入しております。(平成29年9月より)

C型肝炎の検査ではまず、C型肝炎ウイルスに感染しているか、又は感染したことがあるかどうかを調べます

C型肝炎ウイルスに感染すると、体の中でウイルスに対する抗体(HCV抗体といいます)ができます。この抗体が血液中にあるかどうかを調べると、C型肝炎ウイルスに感染しているか、又は過去に感染したことがあるかがわかります(HCV抗体検査)。

次に、現在も体の中にウイルスがいるかどうかを調べます

HCV抗体は、ウイルスが体内から消えた後も一定期間は体の中に残ります。HCV抗体検査が陽性となった場合でも、必ずしも現在感染している(ウイルスがいる)とは限らず、既に治癒している場合も考えられます。そこで、現在も体の中にウイルスがいるかどうかを確認するため検査が行われます。この検査は、ウイルスの遺伝子の有無を調べます(HCV RNA検査)。この検査で陽性となった方は、現在も体の中にウイルスがいる、つまりC型肝炎と診断されます。

C型肝炎と診断された方は、肝臓の専門医療機関を受診しましょう

患者さんの病状や治療の必要性について専門的な判断が必要な場合があります。C型肝炎と診断された患者さんは肝臓の専門医療機関を受診しましょう。

治療方針を決める際には、さらに詳しい検査が行われることがあります。

C型肝炎はウイルスの型(ウイルスの遺伝子のタイプ)によって治療法が異なるため、これらを明らかにする検査を行います。また、さらに詳しい血液4や画像診断(超音波、CT、MRIなど)を行い、肝炎がどのくらい進んでいるか調べることがあります。
これらの検査結果は、適切な治療法を選ぶ際に大切な情報となります。

C型肝炎治療の中心となるのは、抗ウイルス治療です

C型肝炎の治療には、原因療法としての抗ウイルス治療と対症療法があります

C型肝炎の治療には、ウイルスの排除を目的とする抗ウイルス治療と、肝機能を改善して肝炎の進展を抑えることを目的とする対症療法があります。

原因療法(抗ウイルス治療) ●インターフェロン(IFN)
体内の免疫力を高めてウイルスの活動を鎮静化させる注射剤です。
単独もしくはリバビリンとの併用、リバビリンと直接作用型抗ウイルス剤との3剤併用で用います。
●直接作用型抗ウイルス剤(DAA)
直接ウイルスの増殖を抑制することによって抗ウイルス作用をあらわす飲み薬です。
●リバビリン
インターフェロンや直接作用型抗ウイルス剤と併用することによって治療効果を高める飲み薬です。
対症療法 抗ウイルス治療が適応にならない患者さんに、肝機能を改善して肝炎の進展を抑えることを目的に抗炎症薬[肝庇護薬(かんひごやく)]を用いる「肝庇護療法」や、血液中の鉄分を減少させて肝炎の進行を防ぐ「瀉血(しゃけつ)療法」を行うことがあります

C型肝炎ウイルスを排除するために抗ウイルス治療が行われます

HCVを排除して肝硬変・肝がんへの進展を阻止するため、抗ウイルス治療がC型肝炎治療の中心とされています。
抗ウイルス治療は近年大幅に進歩し、治療の選択肢が増えています。今では飲み薬のみの治療や最短12週間で終了する治療など、患者さんに適した治療を選びやすくなりました。年齢やウイルスのタイプ・量、肝臓の状態などにより、適した治療は異なります。
治療選択にあたっては、治療を行っている専門医との相談が必要です。

C型肝炎の抗ウイルス治療は、医療費助成の対象です

C型肝炎の抗ウイルス治療は、医療機関への受診後、申請を行うことで医療費の助成が受けられます※

※肝庇護療法や保険適用のない抗ウイルス治療は医療費助成の対象となりません。

C型肝炎の抗ウイルス治療には、国と自治体から医療費の助成が受けられます。助成を受けると、1ヵ月あたりの自己負担の上限額は、1万円または2万円に抑えられます。通常、医療機関や薬局の窓口で支払う金額からこの自己負担上限額を除いた分は、肝炎助成金、高額療養費で賄われます。
この医療費の助成を受けるには申請が必要です。申請方法は、肝炎治療を行う医療機関でご確認ください。

医療費助成を受けた場合のC型肝炎治療費の自己負担額

世帯あたりの市町村民税(所得割)の課税年額 1ヵ月あたりの自己負担の上限額
235,000円以上の場合 20,000円
235,000円未満の場合 10,000円

※助成の申請を行う際には、診断書などの書類が必要となります。
※助成を受けることができる期間などは治療内容によって異なります。
※具体的な医療費助成の内容については、お住まいの都道府県の窓口(または保健所の窓口)までお問い合わせください。

   
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